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1952年宣教開始  賀茂川教会はプロテスタント・ルター派のキリスト教会です。

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牧師メッセージpastor'S message


  

          
「神の愛を心に宿して」
 
                      
大宮 陸孝 牧師    

 
 「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木になり、その枝には空の鳥が巣を作る」                    ルカによる福音書13章18節~19節

あけましておめでとうございます。

 新しい年の生活が始まりました。この時、私たちがまず心を向けなくてはならないのは、この世のことではなく、私たち一人一人の内なる心の動きであろうと思います。この地上での私たちの歩みは常に不条理に揺れ動いています。この世の不条理というよりも私たち自身が常に迷い続けていて、人生はすべて迷いの中にあり、絶えず矛盾に脅かされ、苦悩し続け、それらと向き合い対峙しながら、やがて、明日に向かって生きて行くために必要な、目には見えない霊の力、命の力が与えられていくということが起こっていくのではないかと思うのです。

 紀元前千二百年といえば、今から三千二百年ほど前のことになりますが、エジプトで奴隷状態にありましたイスラエルの民を解放するために、神はモーセを預言者として立てます。「見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。また、エジプト人がかれらを圧迫する有様を見た。今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ」(出エジプト記3章9~10節)

 モーセに導かれてエジプトを脱出した民は、エジプト軍に追跡され、海辺に追い詰められ、風前の灯火となった時に、イスラエルの民は非常に怖れて主に向かって叫び、また、モーセに言います。「我々を連れ出したのは、エジプトに墓がないからですか。荒れ野で死なせるためですか。一体、なにをするためにエジプトから導き出したのですか」(出エジプト記14章10節~11節)「非常に怖れて」の絶望の声です。夢も希望もありません。やっぱりエジプトに留まっていれば良かった。どうしてこんな所へ連れて来たのか?足がすくんで一歩も前に出られません。

 そして、モーセは民に言います。「怖れてはならない。落ち着いて、今日あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。・・・主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい。」(14章13~14節)つまり、エジプトを脱出し、約束の地パレスティナへ向かう脱出行の旅路、これはみな神様のお仕事なのだ。神様のお約束なのだ、だから神は必ず実現させるだろうという信仰がここにはあります。非常に怖れた人々のつぶやきに関係なく、「おそれてはならない」と言ったことの根拠は神の御力への信頼にあったのです。出エジプトは神に信頼し、すべてをお任せして、神のお言葉に従って行動したから出来たのだというのです。

 この見えない神の約束は必ず成ると信頼して神に従い、この希望に生きること、これは私たちの人生の身近な所でも起こることでもあるのです。モーセがしたように、私たちもあせらず、気落ちせず、神の憐れみと恵みの御手を信じ、信頼し、お任せし、子供たちの成長を待つことが大切であろうと思います。もし、こどもが気落ちするようなことがあったら、慰め、励まし、見えないものへの信頼と希望をもつこと、これが私たち大人が持つべき責任であろうと思います。これは私たちすべての人間にも言えることでしょう。人の心に蒔かれた神の愛の種一粒はやがて神の力によって成長し、多くの実を結ぶのです。

 
                      2023年1月1日


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